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左:竹田さん 右:森下さん
 三重県傷病鳥獣救護センターは、伊賀地域の民間団体で、ボランティア7名と獣医さん2名の9名の方々が、傷ついたり、病気になった野生の鳥や獣の救護にあたり、元気になった鳥や獣を野生に返す活動に平成14年1月から取り組んでいます。

 今日、みえこは、名張市の青蓮寺ダムの近くの自然いっぱいのところにある三重県傷病鳥獣救護センターに森下さん、竹田さんをお訪ねしています。こんにちは。

森下さん、竹田さん
 こんにちは、みえこちゃん。

 三重県傷病鳥獣救護センターってどんな活動をしているのですか。

竹田さん
 大きくは、4つの活動をしています。
 まず1つ目が、名張市やその周辺の伊賀地域で、傷ついたり、病気になった野生の鳥や獣を救護して、野生に戻すことです。
 2つ目が、冬に飛来するカモ類の生息の様子を調査したり、研究することです。
 3つ目が、自然繁殖を容易にする巣箱の取り付けや、餌場となる「実のなる木」の植樹を行うとともに、みなさんに呼びかけをしています。
 最後が、傷ついた鳥や獣たちの救護にかかる講習会への積極的な参加やボランティアの研修会の開催、そして、名張市が開催する「環境フェア」へ参加し、命の大切さをPRしています。
 いままで、どんな鳥や獣が保護されているのですか。

竹田さん
 私は、主に鳥の世話にあたっています。平成14年1月から今まで鳥の種類では、キジバトやムクドリ、ヒヨドリっていう鳥たちです。けがをして保護された鳥たちは、元気になって野生にかえっています。残念ながら、農薬を飲んでしまって病気になったような鳥たちは、なかなか助けにくいですね。
森下さん
 私は、獣の世話にあたっています。タヌキや日本シカといった動物です。現在、保護した日本シカの世話にあたっています。

 いままで、保護した鳥や獣でもっとも印象に残っていることってどんなことですか。

竹田さん
 交通事故にあったキジの親子を保護しました。母キジは車にひかれたらしく、道のかたわらに痛々しく横たわっていて、その横でヒナ2羽が死んでいるのを見てとても悲しくなってしまいました。しかし、なんと近所の方々がもう1羽のヒナを保護してくれていました。センターで懸命に母キジとヒナの面倒をみました。残念ながら、母キジとヒナを同居させていたため、母キジの下敷きになってヒナはなくなってしまいましたが、母キジがその後元気になって山に帰っていったことと、近所の方々がヒナを保護してくれていたというみなさんの愛とやさしさに感動してしまいました。

 みなさんのやさしい心がうれしいですね。その一方で困っていることってどんなことですか。

竹田さん
 そうですね。ウやサギといった水鳥のえさとなる生きたドジョウタニシがなかなか手に入らないことですね。でも、市役所の人に困っているって話していたら、見つかったって最近連絡が入ったので、ホッとしています。

 よかったですね。ところで、この名張や伊賀地域では、どんな鳥や獣をみることができるのですか。

竹田さん
 野鳥は、世界各国では8600種、日本で320種、三重で約130種、そして、伊賀で90〜100種を見ることができます。名張の公園でも40種くらいは見ることができます。伊賀でいつも見ることができるのは、スズメ、モズ、ムクドリ、ヒヨドリ、キジバトっていうところかな。渡り鳥では、ツバメ、ツグミ、ジョウビタキっていうところ。

森下さん
 獣なら、主に、タヌキ、キツネ、イノシシ、シカ、サル、ムササビ、ノウサギ、リスといったところです。

 多くの鳥や獣たちが住んでいるんですね。お二人がこのセンターを作ろうとしたきっかけってなんだったんですか。

森下さん
 私は、以前から鳥獣保護員をしています。その関係で、けがをしたり、病気になった鳥や獣がたくさんいることを悲しく思っていました。知り合いだった竹田さんが鳥のことがくわしく、また、県や市でボランティアを募集していたことや獣医さんにも協力いただけるっていうことで始めました。鳥や獣たちを預かる施設をつくったり、保護用の器材を整えたりで約1年をかけ、センターでの保護開始にこぎつけました。


 これからの活動の予定や夢を教えてください。

竹田さん
 伊賀地域で100種程度見ることができる鳥たちの写真展なんかも開催したいですね。

 竹田さんが描かれた鳥のイラストもすてきです。毎日新聞に週1回「郷土の鳥獣」っていう題でお話と絵を書かれているんですよね、絵も一緒に展示されたらいかがですか。ホームページ「三重の環境」をご覧いただいている方に何か一言お願いします。

竹田さん
 自然と調和する野生鳥獣の安全や保護に気を配り、自然界と人類が共存するすばらしさを理解し、すべての自然を大切にする心を養う自然愛護に共鳴していただければと願っています。


 最後に、森下さんからお知らせがあるんですよね。

森下さん
 ここ三重県傷病鳥獣保護センターがある場所は、植物標本2000点、昆虫標本300点、自然に関する書籍1600冊、はくせい等を展示している自然史資料博物館でもあり、この10月からは、「伊賀まちかど博物館」にもなっています。


 また、みなさんもお訪ねください。ありがとうございました。